■ フォードトラック・パンプキン オーバーヒート対策改造・排気音量低減対策でステンレスマフラをワンオフ | |||
入庫時 |
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ファン・カップリングの改造 排気音は後回しでとにかく夏場でも普通に走行出来るようにする為にまず、左の写真の様にファンカップリングを改造 して取付ました。 ご入庫時には、電動ファンユニットがありましたがとてもそれだけでは、6リットルのV8 エンジンを 冷却するには能力不足です。 エンジンの前部とラジエータとのクリアランスが120ミリしかなく純正や普通のファンカップリングは取付られません。 複流後退翼式のファンと国産汎用カップリングを改造してこの狭い隙間に何とか取り付けいたしました。 |
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ステンレス製ファンシュラウドの製作 ファンを取り付けただけではラジエータを通過する風量が不足して、オーバーヒートするので、このサイズに合わせて ファンシュラウドを製作することに致しました。 ご覧のようにお車のエンジンルームはスッキリとしているので、その 雰囲気 を壊さない様に、シュラウドもステンレス製で製作致しました。 ラジエータ前には16インチの大型電動ファン を増設し停滞時にもオーバーヒトしにくくなるようにします。 |
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クーラーコンデンサーの移植 さらに、冷却水温度を下げるために、ラジエータ前のクーラーコンデンサーを車体中央左側に移植します。 コンデンサーをラジエータ前部より撤去する事で、空気抵抗が減ります。さらにコンデンサーの熱が無くなり、 ラジエータに当る空気に温度が下がるのでオーバーヒト対策としてはこれも非常に効果的です。 純正のコンデンサーは新ガスで作動させた場合冷却能力が不足するため、写真の様に日産のローレル用の コンデンサーを採用いたしました。 非常に良く冷えるようになりました。 これで、気温が35度以上の停滞道路では、クーラーを使用すると、さすがにじわじわと100度(華氏210度)まで 水温が上昇しますが、普通に走行すればオーバーヒートは全く無くなりました。 |
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オイルクーラー新設 一般の自動車ではエンジンの温度を下げるための対策としては水温を下げる方法がもっぱら採用されていますが 高出力車ではオイルの温度を下げるためにオイルクーラーを併用します。 これは、冷却水はシリンダ側壁 やシリンダヘッド、給排気バルブ周辺部を、ウォータポンプで強制的に循環する冷却水で発生する熱を吸収して エンジン温度を下げますが、冷却水循環部から離れた部分の冷却は充分とは言えず、水温計が90度でもオイルの 温度は150度を超える高温になる部分もあります。 エンジンオイルの温度は冷却水より確実に高くなっています。 冷却水に比べて、エンジンオイルはエンジンの可動部分の隅々まで行きわたっておりオイルの温度を 下げることはオーバーヒート対策にとって非常に効果的です。 ランチアの場合にはすでにオイルクーラーが有りエンジンオイルの冷却を行っているにもかかわらずオーバーヒート したためにラジエータを増設改造しましたが、今回のパンプキン改造にあたっては冷却水廻りの対策だけでなく、 エンジンの温度を下げるため、さらにオイルクーラーを新設する事にしました。 取付け前に油温を測定するとオイルフィルター出口部分で135度にも達しており、 エンジンオイルの温度を下げる と大きな効果を得られそうです。 取付け可能な出来るだけ大きな容量のアルミ製クーラを選び、循環させる流量を 多く確保するために、オイルホースも写真の様に太くて丈夫なステンレスメッシュホースを使用します。 |
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オイルラジエータの取付け エンジンルーム内にオイルクーラを取付けるのは、スペースの問題だけでなく、V8の大量の熱を車外に放出するのは 中々大変で、特に走行風のない停滞時はラジエータファンのみで冷却させるには無理があります。 その為、出来るだけエンジンルーム外に熱を分散させる事が重要になってきます。 そこで、フェンダー内部の空間に オイルラジエータを取付ける事にします。 ラジエータの容量を増やしたり、電動ファンをさらに取付けるよりも オイルクーラやクーラーコンデンサーをエンジンルームより離れた別の場所に移植、増設する方法がより効果的です。 |
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オイルクーラホースの取付け 市販のオイルクーラ移設ユニットを採用して、オイルフィルター取付け部よりホースで下図の様に左フェンダー部に オイルを循環させます。 |
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冷却ファンユニットの取付け オイルクーラの完成です。 サーモスイッチで自動的に冷却ファンが起動、停止するように製作しました。 外気温32度でボンネットを閉めたままで連続してエンジンをかけていても90度を超えることはなくなり、エンジンオイル 温度も130度から85度まで下げる事ができました。 |
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■ フォードトラック・パンプキン 排気音低減対策、マフラーの製作 | |||
リヤーマフラの製作・内部構造 排気音量が110デシベル(近接排気音A特性)ありとても保安基準に適合する常態ではありません。 またアメ車V8の特徴である、脈動も発生しており何とか普通の車の排気音になるように、改造する事にしました。 左右の独立した排気パイプにそれぞれ消音マフラを増設する法式も考えましたが、これでは脈動を消す事は困難です。 そこで、脈動を消すために、基本的なレイアウトを左右量噴出しの排気パイプを排気干渉を利用する為にマフラに 一つに集めて消去する形にしました。 |
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リヤーマフラ製作・外観 左右両方の排気パイプを図の様に1つのマフラに集合させ、再び左右両噴出しするように設計しました。 当社お得意のTIG溶接でご覧のような総ステンレス製のマフラに仕上がりました。 |
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リヤーマフラ製作・フランジの製作 フレームに防振用の耐熱マウントゴムで吊り下げて取付ました。 今後の修理での作業性を考慮して、現車のパイプ との連結はジョイントを製作して取り付けました。 |
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リヤーマフラーの製作・完成取付 僅かでも、左右の位置がずれ無いように慎重に取付完了しました。 実際に排気音量を計測して見ると 92デシベル まで低下させることに成功しました。 (車検等の保安基準では95デシベル以下) 気にしていた、排気の脈動もほとんど無く、アクセルを踏んで加速していくと軽やかな排気音で、夜中にでも市街地 を普通に走行できます。 |
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